橋本神明大神宮について
御祭神
天照大神(あまてらすおおみかみ)
由緒
永禄12年(1569年)1月の創建、とされていますが、天保12年(1841年)の橋本の大火で古記録が焼失してしまったため、詳しい沿革は明らかではありません。
この永禄12年は三増合戦(後述の「豆知識」参照)のあった年にもあたり、その関連についても一考の余地があるとされています。
『新編相模国風土記稿』には「香福寺持ち」と記されていることから神仏習合の時代、香福寺が管理していたことが伺えます。
かつて境内は、樹齢400年を超す大松に囲まれ「お伊勢の杜」と呼ばれていましたが、1959年(昭和34年)の伊勢湾台風などの被害や、松毛虫の蔓延、その他の自然現象により多くの木々が枯れてしまいました。昔に比べ、現在は明るく開けた佇まいになっています。
現在、境内には橋本神輿及び、山車の格納庫があり、神明大神宮・天満宮・大鷲神社・稲荷社が祀られ、地域の鎮守として今も多くの方々に親しまれています。
豆知識
毎年4月10日前後の数日間、夕方(17時50分前後の数分間)になると、鳥居・本殿・夕日が一直線に並び、境内が夕日に照らされ、まるで神々しい後光が差しているように見えます。
※写真は、2022年4月13日に撮影したものです。
橋本神明大神宮の御朱印につきましては、宮司が常駐していないため、上溝にある亀ケ池八幡宮にて授与しております。
境内 配置図
①本殿 神明造り…1.52坪(5.0㎡)
②覆殿 疑似神明造り…6坪(19.8㎡)
③弊殿 平屋造り…3坪(9.9㎡)
④拝殿 入母屋造り…8.75坪(28.88㎡)
正面屋根には千鳥破風がある。
⑤神楽殿 13.75坪(45.45㎡)
⑥神輿格納庫 6坪(19.83㎡)
⑦山車舎 5坪(16.53㎡)
⑧社務所 42.125坪(139.26㎡)
⑨札所
参道 140m
石鳥居 二基
狛犬 一対
石灯籠 二対
木灯籠 二対
金灯籠 二対
神輿 一基
山車 一台
御神木
かつて本殿の西側に大きな杉の古木があり、御神木として崇められていました。
しかし国道16号開通に伴う排気ガス等の影響を避けられず枯れてしまい、伐採されました。
現在は手水舎の横に「夫婦榧」があり、こちらが御神木として崇められています。
小話
枯死した御神木の古木を伐採する際、幹に五寸釘が数本打ち込まれているのが発見されたそうです。「丑の時参り」(憎い人を呪うための儀式)の際にわら人形を打ち付けた釘だろうといわれています。伐採後された切り株の一部は、今でも幣殿横に残っています。
神輿・山車
橋本の神輿は、1947年(昭和22年)に東京市浅草区聖天町の宮本卯之助商店より購入されました。神輿は2尺5寸、欅生地神輿壱社、紅白紐付等。
同年6月25日に両国橋より大太鼓を先頭に神職が先導し、多くの人たちが出迎えたと記録されています。
山車は、1888年(明治21年)に、当時橋本村が愛甲郡愛川町半原の宮大工の名匠といわれた矢内右兵衛氏に依頼し建造されました。山車の屋根には3m余の神武天皇の彫刻を配して実に勇壮華美であったといわれています。
小話
橋本囃子(郷土芸能)
山車の上で演じるものを「祭囃子」といい、笛、太鼓、摺鉦(すりがね)、拍子木でリズムを奏でます。橋本囃子の曲目は10種目あり、儀式形の曲から始まり、祭囃子らしい調子の良いリズムの曲へとすすみ、「おかめ」「ひょっとこ」の振付が入ります。最後は、獅子舞と狐踊りの曲目で終わり、ごくろうさんと唱えバチを納めます。
橋本囃子は、大源流鎌倉囃子、山の手源流の神田囃子の流れが伝承されたものだといわれており、現在は「橋本はやし保存会」が江戸時代からの伝承を受け継ぎ、後世に伝えるために後継者の育成に励んでいます。
豆知識
三増合戦・供養塚
永禄12年(1569年)武田信玄と北条氏康の軍勢が愛甲郡三増峠で戦った有数の山岳戦。その時に敗北した北条方の一部の落ち武者が八王子の滝山城に引き返すところ、退路を誤って現在の橋本二丁目交差点付近に迷い込み、力尽きた数十人が自刃したと伝えられています。後世になって武運つたなく自決した人々の慰霊供養がこの地で営まれ1898年に供養塔を建立し、供養塚と呼ばれています。
供養塚は、橋本二丁目交差点の北西角に位置し、戦没者従軍記念碑および忠魂碑とともに祀られています。
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境内杜
天満宮
橋本の天満宮は、古くは現在の元橋本町に祀られていました(現在の香福寺の西側、旧16号線と16号バイパスの間)。同地が「天神山(てんじんやま)」と呼ばれていたのはそのためです。
1897年(明治30年)に、橋本学校(現:旭小学校)がこの地に新築されることになり、その後、神明大神宮境内に覆殿が再建されて遷座しました。
例祭は、古くは2月25日でしたが、現在は初天神を兼ねて1月25日に行われています。
入学祈願のため受験生によりたくさんの絵馬が奉納され、一般の人々も含め多くの方に参拝されています。
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大鷲神社(おおとりじんじゃ)
橋本神明大神宮の境内に祀られている大鷲神社は、1927年(昭和2年)に、橋本商店会の繁栄と商売繁盛を願って、神明大神宮の隣に社殿を建立して東京都台東区千束にある大鷲神社を勧請して祀りました。その後、1972年(昭和46年)に商店街有志の寄付により、現在の上屋が建てられ、毎年11月の酉の日に祭礼が行われるようになりました。
この日には、大鷲神社奉賛会による酉の市が開催され、縁起物その他の露店、神楽殿での演芸などで大いに賑わいます。
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稲荷社
神明大神宮の端垣内の北端(神輿格納庫と大鷲神社の間)には稲荷社があります。1948年(昭和23年)に境内を拡張した際、近隣の土地を買収(一部は寄付)しましたが、その土地にあった稲荷社を神明大神宮の境内に残すことを条件として買収されました。
この稲荷社は、京都伏見の稲荷神社を勧請したものとされています。
例祭は、2月の初午の日に行われます。
沿革
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1569年1月 |
創建(口伝伝承) |
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1841年4月 |
橋本の大火により資料焼失 |
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1879年8月 |
入口付近石灯籠建立 |
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1937年 |
神楽殿建設 |
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1940年11月 |
「神明大神宮」石碑設置 |
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1962年10月 |
外側瑞垣建設 |
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1963年5月 |
狛犬建立 |
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1970年11月 |
二の鳥居建立 |
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1970年 |
内側瑞垣建設 |
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1972年3月 |
神明大神宮屋根改修工事 |
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1972年
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御神符頒布所建設 |
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1978年7月 |
天皇即位50周年記念樹の碑 |
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1980年3月 |
祭神天照大神由緒 建立 |
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1993年10月 |
絵馬掛設置 |
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2003年8月 |
札所付近石灯籠建立 |
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2012年10月 |
金灯籠建立 |
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2015年6月 |
天満宮覆殿外部改修工事 |
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2018年12月 |
入口付近石灯籠再建 |
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2019年6月 |
天皇御即位記念植樹 |
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2023年7月 |
二の鳥居付近灯籠建立 |
参考文献:「神明大神宮に関する記録」、「相澤日記」他



